BUMP OF CHICKEN / ユグドラシル
【童貞喪失。】

ユグドラシル
BUMP OF CHICKEN 藤原基央 / トイズファクトリー



多くの人にとってバンプオブチキンが大切なバンドであるのは、間違いないと思う。自分もその1人で。物凄い期待の中ニューアルバムを聞きました。

正直、俺にとっては残念な作品となった。

アコギの比重が大きいとかそんなんははっきり言ってどうだっていい。そういう音の作りがどうとか、演奏が上手いとか下手とかは、バンプオブチキンの前では些細なことだ(メンバーは固執しているかもしれないが、上手くなることは得てしてマイナスではない)。大切なのは「こいつ童貞なんじゃねぇのか?」ってぐらい、繊細でプラトニックな藤原が作る、詞、曲世界とそれをいかに表現するかと言うメンバーの情熱のせめぎあいだ。俺はそれこそがバンプオブチキンだとおもうし、だから「K」を聞いて号泣し、「ベル」で歌詞カードに涙を落としたんだ。

今作はどうしたのだろう。
まったくもってメンバーと藤原がケンカしてない。すっと着地点に降りた様な気がするが、それが諦めにも、やけくそにも聞こえる。「機械的に作ったこの曲たちがいろんな色を見せてくれる」だって?俺には「機械的」にしか聞こえない。血が通ってないんだ。
#3.乗車券の登場人物はロボットに見える。

次々に歌われる人生の分岐点は映画のように美しいが、それは自分のことじゃない。あくまでも映画の中だけのこと。突き放された感覚に、「それが普通だよな」と思って涙も出ない。
「ランプ」を聞いた俺がどんなに勇気づけられたかわかるかい?

藤原やメンバーには童貞マインドがなくなってしまったのか?
必要以上にやさしくして、必要以上に臆病で、必要以上に自己嫌悪する、あの気持ちを忘れてしまったのだろうか?
これじゃ、ジェームス・キャメロンが「タイタニック」撮ったのと同じじゃないかっ!
「レオ出しときゃいいんだろ」ってのと同じじゃん。「とりあえず曲できたし、アルバムだせばいいんでしょ」って。

童貞喪失時に感じるあの一瞬モテる男になったような、感覚ならいいけど、精神的にモテ男になっているなら、俺の好きなバンプはもう帰って来ないだろう。

ファンの多くはこの変化を肯定的に捉えているし、中には感動した人もいるだろう。その感覚はけして間違いじゃないと思うし、そこに共感出来る人はそれでいいと思う。

ただ、俺とバンプのボタンはどうやら掛け違ってしまったらしい。1つならなんとかなるかもしれないけど、2つ間違えたら取り返しがつかないな。

「変わったのはどっちだ 世界か自分の方か」

わからない。

※注釈
 「童貞マインド」…童貞じゃないけど、童貞の頃の考え方や発想のままでいること。
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by shimo_g | 2004-08-28 10:13 | 音楽
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