生首に聞いてみろ / 法月綸太郎
生首に聞いてみろ
法月 綸太郎 / 角川書店
ISBN : 4043803028

2005年の「このミステリーがすごい」で第1位の本作を数ヶ月前に手に取ったので。
もう大分内容は忘れてしまっていますが。

法月綸太郎はミステリー好きならまず知っている方なのですが、自分は読もう読もうと思いつつもなんか後回しにしていました。

彫刻家の川島伊作が病死の状態でアトリエから発見された。川島は末期のガン患者であったが、21年前の自身の最高傑作といわれる『母子像』の最終作を製作するために、病院を離れていた。『母子像』は川島の当時の婦人である律子が、娘の江知佳を身篭っている際に、石膏直取りの手法を用いて、製作されたものである。川島はその連作を娘、江知佳の石膏直取りを持って遺作とするつもりだったのである。

しかし、川島が倒れたそのアトリエの石膏像は、

首から上が切断されていたのである。

完成したはずの江知佳の生き写しの石膏像から、持ち去られた首は「殺人予告」なのか?
それとも別の意図があったのか?

川島伊作の弟、川島敦志と面識のあった法月綸太郎は、石膏像の首の行方を調べてもらえないかと相談を受ける。綸太郎は遺族の素性を調べる中で、江知佳の複雑な生い立ちを知る事になる。

そして、恐れていた殺人が遂に起こる。

石膏像と同じ。
首から上を切断されていた。

っと、まぁざっくり書くとこんな感じです。登場人物が少ないのに犯人の絞込みが難しいという、上質なミステリに仕上がっています。ただ、事件のスケール的にはそんなに大きくないですし、煽るような書き方をしていないので、派手なのが好きな人にはちょいと楽しむのが難しいかも。

それにしても、推論を大胆に覆したり、読者の想定を先読みしてガンガン切り捨てていくその手腕は惚れ惚れしますし、結果的には犯人はこいつしかいないと納得できます。伏線もキレイに平らげています。

本格が好きな人は読んで損はしないとは思います。
自分的には傑作というほどではなかったです。
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by shimo_G | 2008-04-19 22:09 | 漫画・小説
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