春期限定いちごタルト事件 / 米澤穂信
春期限定いちごタルト事件
米澤 穂信 / 東京創元社
ISBN : 4488451012

今ね、米澤穂信さんの本を読み漁りまくっております。
「インシテミル」というクローズドサークルをテーマにしたミステリーが話題になっていて、それを読んだのですが、これが良い出来でね。その後「犬はどこだ」を読んで。こりゃ、最高だなっと思ってね。

んで、まぁちょいとためらいがあったのですが、この本を購入。
さすがに30前のおっさんが購入するのにためらいがあるわな、このタイトル。

…いや、おもしろかった!

高校受験に合格して、新入生として船戸高校に通う小鳩常悟朗<こばとじょうごろう>と小佐内ゆき<おさないゆき>。恋愛関係にも依存関係にもない2人だが、互恵関係にある2人は高校デビューを図ろうとする。しかし、それは一般的な高校デビューではなく、「小市民」になるため。とにかく目立たないように生活するのだ。そうやって互いの悪い虫を更生しようとするのだが。

消えたポシェット、意味不明な2枚の絵、おいしいココアの入れ方、試験中に割れたガラス瓶の謎、探偵面したくない小鳩くんの前には、気が付けば日常の謎を解く必要に迫られることばかり。はたして彼らは小市民になれるのか。

といった感じです。

基本的には短編として、日常の謎を解く話があって、その背景に全体を通す事件があるって感じですかね。のほほんとしてますが、小鳩くんの相棒、小佐内さんの性格付けがたまんねぇっすわ。小鳩くんの悪い虫は「他人が欲していない回答まで指摘してしまう洞察力」なのですが、小佐内さんの悪い虫はラストの話まで明かされません。それもちょっとした謎になっていますな。

ただ、伏線の張り方が非常に見事で、あからさまな部分もありますが、「あっこれも伏線張ってあったんだ」っと後々気付かされます。ミステリーとして意図的に書かれていますな。

この本が出た時はライトノベルとして評価があったようなのですが、日常の謎系ミステリーとしての出来の方が際立っていると思います。

重くない読書がしたい時にお薦めですわ。

それにしても解説の酷さは近年稀に見る出来ですな。まぁ素人だからしょうがないのでしょうけどね。
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by shimo_G | 2008-04-26 22:14 | 漫画・小説
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