氷菓 / 米澤穂信

氷菓 (角川スニーカー文庫)

米澤 穂信 / 角川書店


ほいでは、今年一発目は大好きな米澤さんの本。
第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞のこの作品。
いわゆるライトノベルという出発のこの本ですが、それだけで読まない方がいるなら勿体無いし、米澤さんの小市民シリーズを楽しめた方なら、確実に楽しめるはず。

んでは、あらすじ。

神山高校。進学校でありながら、文化系クラブの活動が活発で、年に1回ある文化祭は地域でも盛況。
そんな高校に進学した、勉学にも恋愛にもスポーツにも興味を持たない折木奉太郎<おれきほうたろう>は、海外を旅する姉からの手紙で廃部寸前の古典部に入部することを強要される。「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければならないことは、手短に」をモットーに掲げるホータローは難色を示すも、頭の上がらない姉の命令を聞くことにする。
放課後、古典部の部室である地学講義室へ向かうホータロー、鍵のかかった教室の扉を開けるとそこには長身で黒髪の清楚という形容に相応しい女子高生がいた。彼女の名前は千反田える<ちたんだえる>。ホータローと同じ古典部の新入部員。
顔合わせだけ済ませて、帰宅しようとするホータローは「戸締りを頼むぞ」と千反田に言いその場を去ろうとするが、彼女は鍵など持っていないという。内側から鍵をかけることの出来ない教室は何故密室になったのか?彼女の度忘れという事で話を済ませようとするホータローだが、それでは済まなかった。

清楚だと思った千反田は大きな瞳を凛とさせ、後々のホータローにとって悪夢のような言葉を紡ぐ。

「わたし、気になります」と。

バカバカしいと思って帰ろうとするホータローだが、千反田はスカートをギュッと拳で掴み、上目遣いで彼を睨みつけていた。その迫力に気圧されたホータローは、教室が密室になった理由を考えるのだが。

いつの間にか密室となった教室、愛読されない愛読書、あるはずの文集をないと言い張る少年。好奇心の塊の千反田に振り回されるホータローは、数々の日常の謎を解き明かす。

そして、ある日曜日、千反田に呼び出されたホータローは、彼女の伯父で行方不明となっている元古典部の関谷純について相談を受ける。千反田が子供頃、伯父に聞いた話を、彼女は思い出したいとホータローを頼るのだが。

33年前に作られた古典部の文集「氷菓」について調べるホータロー達は、伯父の言葉にならない思いを受け取る事になる。

っと言った感じ。

小市民シリーズの「春季限定~」と同じような、細かい日常ミステリーを貫く1本のバックグランドがあって、最終的にはそれが解き明かされるという形式ですな。
とにかく良い意味でキャラが立っていて、読みやすい。ミステリーとして額に眉を寄せて読むよりも、とにかくキャラの掛け合いを楽しめば良いと思います。

真相はなんとなしにセンチメンタルな気持ちに。

この後、「愚者のエンドロール」、「クドリャフカの順番」と古典部シリーズは続いていきますが、「クドリャフカの順番」が本当に、本当に素晴らしいので、ここから順番に読んでいって「クドリャフカの順番」に辿り着いてくださいな。

小市民シリーズがかなり好きなので、こっちを読んで楽しめかったらやだなぁ…なんてちょっと思っていたのですが、そんな事なかったですな。

有栖川有栖の江神シリーズ、ドンウィンズロウのニールケアリーシリーズ、京極夏彦の京極堂シリーズ、そして米澤穂信の小市民シリーズと、大好きなミステリーのシリーズに確実に入るこのシリーズ。

楽しみがまた増えました。
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by shimo_G | 2009-01-08 01:18 | 漫画・小説
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